GLORY DAYS

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光市母子殺害事件

昼下がりにテレビをつけたら、ちょうど山口県光市の母子殺害事件の
裁判についての報道がされていた。

ボンヤリと見ていたが、女性アナウンサーの
「我こそは正義」と言わんばかりの口調に耐えられなくなってしまい、
3分と見ないで消してしまった。

「最後まで反省の言葉はありませんでした」とか、
「遺族の何々さんはじっと耐えていました」とか。
要するに、被告人の残虐性と被害者の悲劇の強調、
つまり、被害者への「一方的な」肩入れだけで、
客観的な報道をしようという姿勢が感じられなかった。

確かにお昼のワイドショーなんてこの程度で事足りるのかもしれない。
だけど、何だろう? この馬鹿馬鹿しさは。

(個人的な専門分野ということも大きいのだけど)
こういう感情に任せた報道というのは、刑事裁判に対する冒涜だと思う。
そもそも、裁判とは被告人を吊るし上げるための場ではない。
あくまでも無罪か有罪か、有罪ならばどの程度の量刑が相当なのかを
双方の主張によって、決める場である。
決してマスコミが決めるのではない。

それなのに、事情を「全て」知ったかのようなアナウンサーが、
「とんでもない犯人なので厳罰に処してもらいたい」を連呼する。
それが、全国民の総意であるかのように。

そして、その「総意」に異を唱える人間は、「非国民」扱いされる。
・・・これのどこが民主主義社会だ?

このまま話があらぬ方向へ行きそうなので、今回の事件に焦点を絞りたい。(無理かな?)

まぁ、この事件は全体として「死刑以外有り得ない」という意見が
ネット上か否かを問わず、非常に目立つ。
弁護団の評判も、よくぞここまでと思うぐらいに最悪である。

確かに、事件そのものはとんでもないとは思う。

だがしかし。
たとえ、それがどれだけ荒唐無稽な主張だったとして、
「被告人の言い分を聞かなくても良い」と言う暴論がまかり通る(主張される)のは何故だろう。

「彼」には死刑以外有り得ないから?
裁判に7年もかけていて、もはや時間の(或いは税金の)無駄だから?
遺族が死刑を望んでいるから?

しかし、そんな「暴論」がまかり通れば、最終的には裁判制度そのものが崩壊してしまう。

そもそも、現在でも、いつ何時冤罪に巻き込まれるのか分からないのだ。
ある日突然、自分の家に警察官がやってきて、
身に覚えの無い大量殺人事件の「犯人」として逮捕されたとしたら。
(もちろん、自分には鉄壁のアリバイがある。)
もしそうなった時に、自分に無実を主張する機会が与えられないとしたら。
或いは、無実を主張する自分の弁護団が非難されているとしたら。

更に言えば、逮捕されるのが自分自身ではなく、自分の大切な人だったとしたら。
事件があったとされる時間帯は、一緒にいたにも関わらず、逮捕されたとしたら。

裁判で「家族と一緒にいました」と言っても、無視されるだけ。
弁護団が「被告人にはアリバイがあり、徹底的に闘う」と言っても
その弁護士は非難されるだけ。
そして、待っているのは死刑判決。
ものすごく怖い話ではないだろうか。

・・・閑話休題。<やっぱり脱線した。

さて、光市事件に戻す。

光市の母子殺害被告、差し戻し審で殺意・乱暴目的を否認
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070626i111.htm
>1、2審で認めた弥生さんに対する殺意や乱暴目的を全面的に否認した。

弁護士の単なる入れ智恵と見るか、或いは、弁護団との面談で、
ようやく自分の意見を言えるようになったのか。
まぁ、単純に考えても18歳が25歳になったというのは、大きいのではないだろうか。

>最高裁は…「特に考慮すべき事情がない限り死刑を選択するほかない」
>2審・広島高裁の無期懲役を破棄し、審理を差し戻した。

さて、それでは母親が自殺した(+遺体を目撃した)というのは、
少年事件における「養育環境に問題があった」という
考慮すべき事情ではないのだろうか?

「養育環境に問題があっても犯罪を起こさなかった人はたくさんいる」
それはそれで正論だと思う。
だが、少年法は「事件を起こした少年を如何に更生させるか」を目的としている。(少年法第1条)

永山事件でも少年法の適用(=死刑適用の是非)が 争点になった。
いわく「永山を死刑にしなければ誰を死刑にするのか。」or
「永山に少年法を適用しなければ誰に適用するのか。」と。

今また、同じことが繰り返されていると思うのは私だけだろうか。
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罪と罰

板橋の両親殺害少年に懲役14年 東京地裁

栃木力裁判長は
「凶悪重大事件で、内省がいまだ深まっているとはいえないことなどを考慮すれば、犯行の重大性を認識させ、その責任を自覚させるため、重大性に即した刑罰が必要だ。それで社会が納得すれば、将来の社会復帰にも役立つ」と判決理由を述べた。


「犯行の重大性を認識させる」ならば少年院へ送致するように
判決するべきではないだろうか。
少年院で教育を受けることで自分の犯した罪の重大性を認識して、そして社会復帰する。
そういう考えは理想論に過ぎないのだろうか。

そして何より17歳の少年が14年も社会と隔離される、
この事実を裁判官や検察官はどう考えているのだろうか?
(やや強引とはいえ、曲がりなりにも裁判官は言及していたが。)

懲役を終えた時に、帰る場所がこの少年にあるだろうか。
答えは恐らくNOだろう。
何しろ、まず真っ先に頼りになるであろう両親を
自分自身の手で殺害してしまったのだから…。

大学生詐欺:ネット上の違法カジノにのめり込み 小樽市

「就職活動が終わり、目標がなくなった。羽目を外そうと考えていた」
なんだか、寂しい話だね。その内定もパァにしちゃったし。

しかし、彼がはまったのはネット社会の落とし穴だったのか。
なんでもネット社会のせいにすれば良いってものではないと思う。

ネットが関係していようが、そうでなかろうが、
結局やろうとしたことは犯罪で一攫千金を狙っただけのこと。

これが、「パチンコに狂って借金で首が回らなくなり、その後銀行強盗を働いた」
なんていう話だったら、どう評価するのだろうか?
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